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ミシン修理調整サービスマニュアル |
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ミシンの修理は様々な工程で作業をおこなっております。 代表的なタイプの修理手引きです、ご参考下さい。
修理方法を様々な内容で掲載しております。 トップページメニューからご希望のページを選択下さい。 なお、ミシン修理は専門的な知識が必要です。 当社の修理マニュアルは基本的な対処方法ですが ご自分で修理された場合の不具合は自己責任です。 長く安心してミシンを使うためには ミシン修理のプロにお任せしましょう。 |
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*下記修理調整方法の数値や作業内容は、 代表的な機種のものであり全てのミシンに共通するものでは ございませんので機種により専門技術者が 機械の状況確認しながら作業を行っておりますので、 あくまでも参考としてご覧下さい! *専門的な整備内容で各機種により異なるため、お電話・メール等でのご説明は行っておりませんのでご了承お願い致します。 |
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1.内釜回り止め位置調整 | ||||||
回り止めと釜が接する位置は、1.6〜1.8o・1.9〜2.1o
回り止めの位置、前後、左右位置を合わせる。
この時、内釜が送り方向に直角になるよう調整する。
回り止めの掛り量が浅いと内釜回り止めが外れ内釜の破損や針折れの原因となります。
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2.針棒高さの調整 | ||||||
プーリーを回し針の外周と釜の剣先が出合った時、針穴上端より釜剣先下端の距離が1.0〜1.4o以内であるこ。
針棒高さが浅すぎたり、高すぎたりすると、目飛び、糸ソゲ、糸切れが発生する。針棒高さ調整をした時は、糸通しフックがある場合は要確認。
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3.内釜テンションの調整(水平釜) | ||||||
内釜テンションはシャッペ(♯60)をゆっくりテンションゲージで引張った時、0.1N〜12N(10〜12g)であること。
ドライバーでバネ調節ねじを、左右に回し糸テンションを調整する。
ミシン出荷時は適正なテンションであり、ペイントでロックされていますので専門家以外は調整しないで下さい!
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4.送り歯高さの調整 | ||||||
送り歯の標準高さは、送り歯が最上点にある時、針板上面より0.9〜1.1o出ていること。
送り歯が高すぎると針板の裏に当たり、異常音が出たり、送り台の前後運動が悪くなり、正しい送り量が出なくなったり、布を送らなくなったりする。
送り歯が低すぎると、正しい送り量が出なくなったり、布を送らなくなったりする。
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5.ダイヤルテンションの調整 | ||||||
押さえを下にして糸調子ダイヤル「自動・標準」に合わせ
フェザナ(♯50)で糸調子皿と皿のテンションは、27〜32gに調整する。
ダイヤルテンションの調整をする前に、糸取りバネの作用や糸調子器内に異物が挟まっていないか確認する。糸ユルメ作用や糸調子器自体の固着等もチェックする。
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6.タイミングベルト・モーターベルトの張り調整 | ||||||
モーターベルトの上軸とモーター軸の中央部を指で軽く押した時4〜6oたるみがあること。
モーターホルダー締めねじをゆるめて調節を行う。
タイミングベルトを指で軽く押した場合3〜4oのたるみがあること。(約200gの力で押した状態)
張りが強いとハズミ車が重たくなり、張りが弱いとベルトの摩擦・
タイミングのズレを起こします。
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7.BT・BW・PF・スイッチの調整 | ||||||
BT(返し縫い)スイッチと返し縫いレバーのスキマは1.0〜1.5oであること。(送りダイヤルが0で、BTスイッチが入るように設定)BW(糸巻き)スイッチと糸巻軸台とのスキマは1.0〜1.5oであること。(糸巻軸台を左側にして調節する)
PF(押さえ上げ)スイッチのたわみは1.5〜2.0oであること。
(押さえ上げを上げた状態で設定)
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8.釜と下軸ギアのバックラッシュの調整 | ||||||
歯車の噛み合わせは円滑回転で、ガタは外釜剣先が送り歯の左右範囲で0.8o以下が標準です。
下軸ブッシュで調節するが、左右方向にずらしてしまうと、針棒変位量が変化するのでずらさないように調節すること。
がたが少なすぎると回転が重たくなり、がたが多いと釜ズレや目飛びの原因となります。
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9.糸ユルメ作用の調整 | ||||||
糸ユルメレバーは押さえを上げ、糸調子ダイヤル目盛り「0」糸調子軸のスキマが0.5oとなるように設定するのが標準です。
糸調子目盛り「9」にあわせ押さえを上下させ、糸ユルメが行えることを確認する。
糸ユルメ作用が正常でない場合、糸調子不具合・押さえレバーを上げても糸が抜けににくい等の症状が発生します。
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10.送り位相の調整 | ||||||
はずみ車を手前に回し、送り歯を下降させ、送り歯の上面と針板の上面が合ったところではずみ車を止めて、その時の送り歯から針先端までの高さを測定する。
針が針板より上の場合、主に厚物縫製に適しており針折れを防止する目的です。
針が針板と一致する場合、薄物・中厚物縫製に適しており
目的は薄物における布縮みの防止や糸締まりを良くする。
針が針板より下の場合、主として極薄物縫製に適しており
目的は極薄物において布縮みの防止や糸締まりを良くする。
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11.針棒変位量の調整 | ||||||
はずみ車を手前(正回転)に回し針棒が最下点より上昇し、外釜剣先が針の側面に一致するまでの上昇量を針棒変位量と言う。
針棒下死点で針棒とメタル下端面と針棒ケガキ線上が、初めから一致している場合はケガキ線上からの針棒上昇を測定すればその値が変位量となる。
一応ケガキ線上からケガキ線下までの針の上昇量が針棒変位量よなる。
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12.糸抜けの調整 | ||||||
実際の縫製状態のままで手回しで縫いながら釜部での糸抜けを点検する。釜止めから先に抜け、その後中釜の爪から糸をはなす。この様態は糸抜けが良い状態といえる。
但し中釜の爪から糸が外れるときに糸が強く張り過ぎていないことが必要です。強く張りすぎていないことが必要です。
強く張りすぎていたら糸取りバネストロークを小さめに調整し、爪からの糸外れをやわらかくしてやる必要がある。その他に釜止めを正面から見て左側によせてやる。正常でない場合糸締まりが悪く布裏面がゆるむ。
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13.針流れの調整 | ||||||
針流れは右出流れで針板表面から1〜2oが標準です。選択ダイヤルを振り幅最大に合わせる。
止めネジをゆるめ上軸ウォームが回転しないように押えながらハズミ車を手前に回す。
「注意」
上軸ウォームは左右にズレないように注意しながら調整を行うこと。
ウォームギアと模様カム軸ギアのかみ合わせにも注意すること。
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14.前進・後進縫い目の調整 | ||||||
送りダイヤルを「2」に合わせたとき、前進縫いに対し後進縫いの縫い目長さに違いのないこと。
プーリーを回し、紙などに直進縫いを縫い、返し縫いボタン「レバー」を押し後進縫いを縫う。
返し縫いセレクション締めねじをゆるめ返し縫いセレクションの位置を調整する。
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15.送り歯傾きの調整「修正方法」 | ||||||
送り歯の傾きの確認方法については数値的に表わす事は困難で、縫製時に布が斜めに反りやすい症状や、押え金の裏面に送り歯のキズが片方に集中
している場合など送り歯の傾きが発生している可能性がある。
送り歯の傾きに対する調整構造はないので、送り歯と送り台のスキマに
ものを挟ませて送り歯傾きの微調整を行う。
更に摩耗した押え金や、場合によっては送り歯が摩耗していれば交換することが望ましい。
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